里子を預かる養育里親になるには、定められた研修の受講や申請が必要です。里親認定に必要な時間や手続きについて、里子を2度実際に預かってみた、かよねこの体験をお話しします。

かよねこは令和2年12月に里親認定を受けたんだね!

各都道府県によって手続きの順序等、若干の違いがあるかもしれないよ。
参考に読んでね。
児童相談所で面談
「最寄りの」ではなく、住所地を担当している児童相談所に電話します。

かよねこの場合、自転車で行ける児童相談所もあるのに、地区担当は車で30分かかる児童相談所だったんだ💦
その電話で、児童相談所を訪問して児童相談所の職員と面談する日時の約束をします。
職員から里親制度と、里親認定までの流れの説明(ガイダンス)があります。どうして里親になりたいのかを伝えて、面談は1時間ほどで終了。
次に里親研修を、基礎→登録前の順に受講します。
令和2年にコロナ禍の影響で研修の中止が相次いだり、令和4年現在も人数を制限して開催していることから受講の待機者もいて、先着順である研修の定員はすぐに埋まってしまうようです。
基礎研修(座学・1日間)
令和29年から養育里親だけでなく、養子縁組里親の希望者も研修修了が義務となったため、参加者の里親になりたい理由や雰囲気はまちまちです。また、1人で参加、夫婦で参加、どちらも居ました。
授業のような形式で、職員から里親制度の概要について、あらためてスライドや資料を使った説明があります。
昼食(持参)を挟んで、研修は1日仕事です。
研修終了後、見学実習の日程案内があり、希望日を申し込みます。
基礎研修(見学実習・1日間)
基礎研修(座学)を受けた里親希望者が、職員引率のもと団体で、児童養護施設を見学します。
本来ならば、入所する子どもたちの様子を見たり、交流する時間があったようなのですが、令和2年はコロナ禍の影響で、児童養護施設の一室でスライドを見るのみの研修でした。
入所する子どもたちの影すら見ることはなく、住んでる所を見学しただけです💦
研修は半日(数時間)で終了しました。

意義があったのか、どうか。。。
登録前研修(座学・2日間)
基礎研修を受講すると、登録前研修に進むことができます。
里親希望者の意見発表で、養子縁組里親を希望する方には、子どもへのキラキラした想いが感じられます。かよねこは子育て経験を活かしたい里親希望者なので、「大変と分かってる子育てを、敢えてまたやりたい」というスタンスでした。
基礎研修の座学と同じで、教室形式の受講です。
昼食を挟んで1日仕事の研修が、同じ場所で2日間続きます。

2日間の座学は、なかなか大変だね💦
児童養護施設で実習(2日間)
登録前研修(座学)を修了すると、実習を受け入れてくれる児童養護施設の日程と受け入れ人数のリストをもとに、第3希望くらいまで施設及び日程を書いて申し込みます。
かよねこは車で40分の児童養護施設が割り当てられ、その日程の参加者はかよねこ1人でした。
実習前に施設長と面談がありました。里親を希望する理由等を聞かれて答えると、
「私なら1億円もらっても、里親はしませんね」
と驚くような言葉が施設長から戻ってきました。ふだん24時間、子どもたちと接している職員の方から、現実を知らず理想を語る里親希望者に釘を刺す意味もあったのかと思うのですが、施設長は真顔💦
親の素質に問題があるだけでなく、子どもに何らかの障害があり養育が上手くいかず入所となるケースも多いようです。
入所する施設は私たちがテレビドラマなどから想像するような集団生活(大舎制)とは違い、より家庭に近い環境をとの趣旨から、近年では個室(ユニット形式)に変更されつつあります。

そういや高齢者の入所施設も、大舎制からユニット形式に変化していってるね。
大舎制は1つの大きな建物の中で、20人~150人の子どもたちが集団生活します。性別・年齢別に8人程度の子どもが1つの部屋で寝起きし、食事は大きな食堂で一緒に食べます。
私が実習した児童養護施設も以前は大舎制だったのですが、何年か前に建て替えてユニット形式(グループホーム)になっていました。
リビングダイニングキッチンの横一列にベッドと机がある3畳ほどの部屋が6個ほどあり、トイレと浴室もユニットごとにあります。リビングにはパソコンとテレビが1台ずつありました。
男女別ですが、年齢別ではありません。学齢期以上の子どもは、ユニットごとに小学生から高校生まで混在です。
一方で学齢期前の幼児は、男女別にそれぞれ1つの畳の部屋で暮らしていました。リビングやダイニングキッチンは、男女共有です。

実際のところ、かよねこが実習したときは、男児しか入所してなかったんだ。
食事は厨房で専門スタッフが調理し、洗濯や弁当作り、身の回りの世話一切は担当職員が行います。さまざまな物資の寄付もあり、子どもたちが不自由を感じることはないようです。
ただし施設に入所するとスマートフォンは持てないので、中高生はそこが不満のようです。
かよねこの実習は、学齢期の子どもは昼間は施設にいないこともあり、殆どの時間を幼児さん達と過ごすことになりました。
そのとき幼児組にいたキャリア20年の職員が、
「ほんの小さなときでも、ああいう経験をした子は、やっぱり違う」
と言っていました。元気に皆で遊ぶ子どもたちを見ても、施設外の子とそう変わらないように、私には見えたのですが。。。
家庭訪問
2日間の実習を終えると、児童相談所の職員による家庭訪問があります。
里親希望者の家や住む地域が養育にふさわしい環境であるかどうか、チェックしていると思われます。
各種書類と小論文を提出
- 里親登録申請書
- 戸籍謄本
- 世帯全体の住民票
- 源泉徴収票など所得を証明する書類
- 里親希望者および同居人の履歴書
- 里親希望者および同居人が欠格事項に該当しない旨を申し出る書類
- 居住する家屋の平面図
- 養育里親研修の終了証
- 小論文

結構、提出する書類が多くて、大変だね!

申請書類には記入する内容が多いし、小論文もある。
そして実習の修了証は、そんなにすぐ届かないよ💦
民生委員と面談
居住地を担当する民生員に連絡を取り、趣旨を伝えて自宅に来てもらって面談します。

その結果を民生員が児童相談所に連絡してくれるんだと思う。
ごめん!忘れちゃった💦
里親認定審査会
都道府県の組織が行う審査会は年に1回か2回しかないので、申請が間に合わないと里親認定はさらに数カ月も先になります。
かよねこは施設の実習が10月上旬まであったので、11月にある審査会に間に合わせるため、バタバタでした。
里親認定式
かよねこは12月3日頃に児童相談所の職員から電話をもらい、「早速だが一時保護児童を預かってもらえないか?」と、打診されました。そのとき、12月1日付けで既に里親認定されたことを知りました。
通常は地域担当の児童相談所から審査結果の書類が届き、日を決めて児童相談所において他の里親も一緒に里親認定式が行われ、里親認定書をもらいます。

かよねこは認定式の前に、一時保護児童の受入れが始まったよ。
そのお話は、また次回にね!
更新研修
登録から5年後、登録の更新を希望する人は、更新研修を受けなければなりません。
更新研修にも講義と実習がありますが、里親としての養育経験がある場合は実習は免除になります。
まとめ
かよねこが初めて児童相談所を訪問して面談を受けたのが、1月中旬。
施設の実習が終わったのは、10月上旬。
最短コースで認定を受けましたが、約1年がかりです。
長丁場なだけでなく、研修が多く各種の手続きも煩雑なので、里親として登録するには強い気持ちが必要です。

それでも里親に登録したい!と思ったら、善は急げで早く行動してね😊


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