タクシー会社の要請もあり、普通二種の教習期間はどんどん短期化しています。有償で旅客輸送できる、いわゆる「プロ」になるための普通二種の教習の内容を、第一段階からご紹介します。
かよねこは8t限定MT普通一種免許の保持者でしたが、普通二種はAT限定免許にしました。

今はタクシーも殆どがAT車だし、MT車の教習は難しくてなかなか受かりにくいと教官に聞いたよ。
1週間で卒業するために必要なこと
第一段階(技能教習8時間・学科教習7時間)と第二段階(技能教習10時間・学科教習12時間)をクリアし、最終日の卒業検定に合格しなければ、本籍地の免許試験場で学科試験を受けることが出来ません。
※準中型5t限定免許以上を保持の場合です。普通一種のみであれば、第二段階の技能教習は13時間必要です。

1週間という短期間で卒業するためには、朝から夜まで教習のために、完全に自分の予定を空けておかなければなりません。
卒業までに必要な教習を、教習所がパズルのように1週間の中に組み込みます。

遅刻、欠席、免許証忘れや、一段階の学科試験に落ちたら、どうなるの?

組まれていた教習の歯車が合わなくなり、いつ卒業できるか全く見通しが立たなくなるね。
このように最短期間で卒業する教習コースは、教習所としても教習の予約を優遇する必要があり負担が大きいため、そう簡単に受け入れができません。かよねこの教習所では、入所日をや定員を限定して、入所の申し込みを受け付けていました。

入所日は4月1日か4月22日しかなかったよ。年度末(3月31日)で保育所を退職した翌日には入所したから、体力的にもキツかった💦
入所日~3日目
- 初日・・・入所式、適性検査1時間、技能教習3時間、学科教習4時間。(9:30~20:20)
- 2日目・・・技能教習3時間、学科教習3時間(9:30~17:10)
- 3日目・・・技能教習2時間(みきわめ)と午前中に第一段階の学科測定に合格すれば、午後から第二段階に進む(9:30~17:10)
入所式

技能教習が不安で、前の日はなかなか寝られなかったよ💦入校申し込んだことを、ちょっと後悔したね😞
このとき初めて、一緒に教習を受けるメンバーが集まります。この日に普通二種で入所したのは、それぞれ別のタクシー会社に就職して会社から免許を取りに来た50代の男性2人と、個人で来たかよねこの3名でした。
教官から個人の写真入り教習手帳が配られ、教習全体についての説明がありました。

このときA教官が何気に言った言葉が、かよねこの辛い1週間を支えてくれたんだよね。
入所式を担当したA教官は、教習所の教官になる前に、タクシーや路線バスの運転手の経歴があり、教習中に前職のエピソードを話してくれる、くだけた感じの面白い人でした。
このA教官が「まあ、余程のことが無い限り、1週間で卒業できますよ」と入所式の締めくくりに呟くように言ったのです。

余程のがこと無い限り自分でも卒業できるんだって、すごく勇気をもらったよ
学科教習
第一段階は学科教習7時間と、適性検査(性格診断テスト)が1時間です。
性格診断テストの結果は、第二段階の学科教習で使います。
学科教習は普通一種のおさらいといった感じですが、3日目午前の学科測定で80点以上得点して合格しなければ、午後からの第二段階に進めません。

入所した2日後には学科測定って、早くない?
毎日、遅くまで教習がギッシリだから、勉強するヒマがないよ!

最短コースだから、しんどいけど仕方がないね。
でも、オンライン学習アプリ「満点様」を使えば、2日間でも合格点まで学習できたよ!
多くの教習所で提供しているオンライン学習アプリ「満点様」を使えば、第一段階に合わせた過去問を効率的に学習できます。試験勉強の王道で、過去問に取り組めばテキストの内容もスッと頭に入ってくるようになりました。
技能教習
第一段階の技能教習は8時間です。
まず1時間目は場内を教官の指示通りに運転して、運転技術にクセがないかチェックされます。かよねこはペーパードライバー教習を経て運転復活したお蔭か、運転に変なクセはないと教官に言ってもらえました😊
他に、普通一種でも教習した踏切通過、坂道発進、クランク、S字、縦列、方向転換、縦列駐車も、また教習します。

運転経歴のある今では、普通一種の取得時にあれほど苦しんだS字も、難なくスルッと走行できたよ!
特に普通二種でプラスされるのは、鋭角コースと転回、目標物に合わせた停止です。
- 鋭角・・・YouTubeのお助け動画を見てコツを掴んでおけば、特に問題なく1回の切り替えしで走行できました。これも、ふだんの運転している賜物です。切り返しは3回までOKですが、そんなに必要ありません。
- 転回・・・一般的に言うところのUターンです。これも、ふだんの運転で既にしてますね。
- 目標物に合わせた停止・・・手を挙げて合図をしたお客を拾ったり、お客が希望する場所に降ろすために必要な技術ですが、注意点は停止時に30㎝以内に幅寄せすることと、目標物が後部座席の窓の範囲内にあることです。
総合的に、どの技能でも重要なことは、左右前後の確認、G(重力)を感じさせないハンドル&ブレーキ操作、一時停止位置です。

技能教習は自分の感覚だけが頼りなので、ときに不安なこともあったけど、第一段階はすんなり修了することができたよ。
どの技能もYouTubeにお助け動画が多数投稿されているので、教習前に視聴してイメトレで練習しておくと、安心してスムーズに教習を通過できます。とにかく普通二種は卒業検定までの技能教習の時間が短いので、予習が大切です。
次回は、第二段階の教習についてお話ししますね。

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