令和3年前期の保育士試験に一発合格できた「かよねこ」が、その秘訣をお話しします。
「3分間にまとめたストーリーを暗記して、試験官の前で話すだけ」と、一見とても簡単そうに思える保育士試験/言語ですが、それでもやっぱり試験に落ちる人はいます。
たとえば人前で話すことに苦手意識がある場合には、試験で緊張することも考えると、言語試験はとても難しい試験かもしれません。
余談ですが、令和2年後期試験では、コロナ禍による影響により、「音楽」の実技試験が実施されませんでした。このときは、「言語」か「造形」より1科目選ぶだけの、まさに神回の試験だったのです。絵心ゼロで苦しんだ私なら、間違いなく「言語」を選択していたでしょう。しかし実際には、「造形」を選んだ受験者も多数いたのです。

たった3分と油断したら、足元をすくわれちゃうかも

「難しいは簡単、簡単は難しい」と考えようね
求められる力
保育士として必要な、次の3つの技能が求められます。
- 声の出し方
- 表現上の技術
- 幼児に対する話し方
対象は3歳児です。この年齢は、2歳児よりは理屈が分かるようになっていても、まだまだ自我の統制はきません。彼らが「集中して聴けるようなお話を行う」には、実際の保育現場でも上記の3つの技術を駆使する必要があります。
1.声の出し方
実際に保育士として現場で働き、さまざまな先生を見て感じことは、この年齢の子どもは「堂々とした人」「権威のある人」には一目置くということです。ですから、3歳児相手には堂々と自信をもって「お話」をしましょう。
お話する声は大きすぎると耳障りなだけでなく、却って「聴く必要がない内容」と子どもたちに感じとられて、お話に集中してもらえません。子どもたちに集中させたいとき、ベテランの保育士はわざと声を小さくするくらいです。
かといって、ずっと声が小さいと聞き取ること自体が煩わしくなってしまいますので、前に座る「15人の子ども」との距離を考えた上での適切な声量が、ベストですね。
以上、こんなこと。。。と当たり前のようなことばかりですが、あらかじめ想定して練習しておかないと、本試験では緊張し過ぎて声を張り上げてしまったり、逆に声がとても小さくなってしまったりするかもしれません。

試験会場には魔物が住んでるかもしれない💦
2.表現上の技術
「お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加えてください」という文言が、令和元年試験から加わりました。
受験の手引きに文言を追加しないと、体を動かしてはいけない!とばかりに、直立不動で口だけ動かして素読をする受験者が、まれにいたからではないでしょうか。反対に、大げさな動きをつけて「演技」をしてしまう受験者もいたかもしれませんね。

何でも「極端」は、ダメだね
あまり大げさな動きをすると、子どもはその動きの方に気を取られてしまい、お話に集中することが難しくなります。「1.声の出し方」で、子どもは堂々として自信をもった人に一目置く、とお話ししました。百獣の王ライオンのような人が、子どもにおもねるような大げさな動きはしませんよね。
では、「適切な身振り、手振り」とはどのようものでしょうか?
プロが絵本を朗読した音声が販売されています。たとえ声だけでも、上手なお話には思わず聞き入ってしまいますよね。そして感情込めて話すとき、思わず体が動きませんか?そんな自然に出る手振り、身振りで、自分の体の幅から出ない大きさのものが、私は良いのではないかと思います。
ただ、お話を録音するのとは違って、目の前に「聴衆」の子どもがいますので、子ども全員の反応を見ながら話す という一方通行にならない表現が必要です。「子ども全員に目を配りながら」という気持ちでいると、自然と丁寧にゆっくりとお話ができると思います。
3.幼児に対する話し方
ニコニコとした優しい雰囲気で、お話しましょう。保育士は先生としての自信と威厳も必須ですが、子どもに安心感を与えられるような柔らかい笑顔も必要です。

あったかい雰囲気の先生なら、子どもが安心してお話に集中できるね
言語試験の対策
お話の題名は、開始合図のあと一番最初に子どもに向けて言います。普段の練習のときから、必ず冒頭に入れましょう。
- 3分間ピッタリで話し終われるように、1人で何度も繰り返し暗唱の練習をして、話すスピードを体得する。
- 試験会場をイメージした場所でお話を行い、試験官役の人にアドバイスを受ける。試験官役の助っ人がいないときは、試験官の位置から動画を撮影して自己検証する。
1.残り時間が気になると、お話に集中できなくなったり、話すスピードが速くなったりします。本試験で緊張しても練習と同じに話せるよう、3分ちょうどで話すスピードを体に染み込ませましょう。
2.目線や体の動き、話すスピードが不自然ではないか、ふんわり柔らかい笑顔があるか、客観的にチェックします。自分では結構イケてると思っていても、実際はそうではないことがよくあります。誰かに見られている状態で話すと、動きがぎこちなくなりがちです。また一方通行のお話ではなく、目の前にいる想定の子どもたちの反応を見ながら話していると、試験官に受け止めてもらえる態度が必要です。

「試験官はいない」設定だから、お話の3分間は試験官の方を絶対見ないでね!
さらに、模擬試験を繰り返すことで、本試験での緊張を軽減できるかもしれませんね😊
試験当日の注意点
一斉試験の造形と違い、言語の試験は自分の試験の前に、他の受験者がいることが殆どです。

他の人が試験してる声が聞こえたら、緊張するかな💦

かよねこの試験会場は防音が効いていたので、他の受験者の声は聞こえなかったなぁ
たとえ他の受験者の声が聞こえたとしても、これまで積み重ねてきた練習を信じて、ご自分に集中してくださいね!

入室するとき、試験官に指示を受けたとき、椅子に座るとき、試験が終了したときの態度も、試験官に見られていると思うよ。

無言で済ませず、社会人としての礼儀を心得た挨拶や受け答えをしたらよいね!
かよねこの場合、実際の試験でもほぼ練習通りにできたのですが、2分55秒くらいでお話が終わり、その後の5秒間を試験官を見つめて真顔で過ごしてしまいました。3分間は「お話し中」ということで、ニコニコ笑顔で目の前にいる設定の子どもたちを見渡していれば良かったかな~と、後で反省しました😞

あらかじめ準備しておけば、試験当日に、きっと力を発揮できるよ!

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